Outlookで送信予約を使いこなす:設定から取り消しまで完全ガイド
Outlookの送信予約(送信日時の指定)機能の使い方を詳しく解説。設定方法から確認、取り消しまでステップバイステップで説明します。
この記事で学べること
Outlookの送信予約機能を使って、メールを指定した日時に自動送信する方法と、その管理方法について詳しく説明します。
Outlook の送信予約機能(Send Later)は、メールを指定した日時に自動的に送信できる便利な機能です。深夜や休日に作成したメールを適切な時間に送信したり、重要なメールを忘れずに送信するために活用できます。
送信予約のメリット
適切なタイミングでの送信
相手の業務時間に合わせてメールを送信でき、プロフェッショナルな印象を与えます
送信忘れの防止
重要なメールを指定した日時に確実に送信できるため、送信忘れを防げます
作業効率の向上
思いついた時にメールを作成し、後で送信できるため作業効率が向上します
ワークライフバランス
深夜や休日に作成したメールも適切な時間に送信できます
送信予約の設定方法
デスクトップ版 Outlook
メールを作成
新しいメッセージを作成し、宛先、件名、本文を入力します。通常通りメールを作成してください。
オプションタブを選択
メール作成画面の上部にある「オプション」タブをクリックします。リボンメニューが表示されます。
配信タイミングを設定
「オプション」タブ内の「配信タイミング」または「配信の遅延」ボタンをクリックします。「配信オプション」ダイアログが表示されます。
送信日時を指定
「指定日時以降に配信」にチェックを入れ、日付と時間をそれぞれ設定します。30分刻み以外の時間を指定したい場合は、時刻を直接入力できます。
設定を確定して送信
「閉じる」をクリックし、「配信タイミング」ボタンがグレーになったことを確認してから「送信」をクリックします。メールは「送信トレイ」に保存され、指定した日時に自動的に送信されます。
Outlook Web App(ブラウザ版)
メールを作成
新しいメッセージを作成し、必要な情報を入力します。
送信オプションを開く
「送信」ボタンの横にある下向き矢印(▼)をクリックし、「送信のスケジュール」または「スケジュール送信」を選択します。
送信時刻を選択
プリセットオプション(1時間後、明日の朝など)から選択するか、「カスタム時刻」で具体的な日時を設定します。細かい時間指定(例:10:05)も可能で、時間枠に直接入力できます。
予約送信を確定
設定した内容を確認し、「送信」をクリックして予約を完了します。メールは「下書き」フォルダに保存され、指定した日時に自動送信されます。
プリセットオプション活用
Outlook Web Appでは「1時間後」「明日の朝8時」「月曜日の朝8時」などのプリセットオプションが用意されており、よく使う時間帯は簡単に設定できます。
モバイルアプリでの送信予約
モバイルアプリでの制限
Outlookのモバイルアプリ(iOS/Android)では、現在のところ送信予約機能は利用できません。モバイルデバイスで送信予約を行いたい場合は、ブラウザでOutlook Web版にアクセスして設定してください。
送信予約の確認方法
予約済みメールの確認場所
送信トレイでの確認:
- 左側のフォルダーリストから「送信トレイ」をクリック
- 送信予約されたメールが一覧表示されます
- 件名の隣に送信予定日時が表示されます
詳細情報の確認:
- メールをダブルクリックして開くと、送信予定日時の詳細を確認できます
- ステータスバーにも送信予定時刻が表示されます
送信状況の確認方法
送信前
メールは送信トレイ(または下書き)に保存され、指定時刻まで待機状態です
送信処理中
指定時刻になると自動的に送信処理が開始されます
送信完了
送信が完了すると「送信済みアイテム」フォルダに移動します
送信予約の取り消し・変更方法
取り消し手順
取り消し可能期間
送信予約の取り消しは、指定した送信時刻の前までしか行えません。送信処理が開始された後は取り消しできませんので注意してください。
送信トレイを開く
左側のフォルダーリストから「送信トレイ」を開きます。
予約メールを選択
取り消したいメールをダブルクリックして開きます。紙飛行機のアイコンが表示されているメールが送信予約中です。
配信タイミングを変更
「オプション」タブをクリックし、「配信タイミング」をクリックします。
予約を解除または変更
取り消し:「指定日時以降に配信」のチェックを外して「閉じる」→「送信」で即座に送信、または「×」で閉じて下書き保存
- 変更:新しい日時を設定して「閉じる」→「送信」
変更可能な項目
メール内容
件名、本文、添付ファイルなどすべて変更可能
宛先情報
宛先、CC、BCCの追加や削除が可能
送信日時
新しい送信日時への変更、または即座に送信
よくある質問とトラブルシューティング
以下の点を確認してください: デスクトップ版の場合: - Outlookが起動しているか - パソコンがスリープ・シャットダウン状態でないか - インターネット接続が正常か - 送信トレイにメールが残っていないか Exchange Server環境以外の場合: デスクトップ版では指定時刻にパソコンとOutlookが起動している必要があります。Web版なら端末の電源状態に関係なく送信されます。
Outlookのバージョンや設定によって表示が異なります: デスクトップ版: - 新しいOutlook:「オプション」タブ→「配信タイミング」 - 古いバージョン:「オプション」タブ→「配信の遅延」 Web版: - 「送信」ボタン横の下向き矢印→「送信のスケジュール」 モバイルアプリ: - 現在のところ対応していません。ブラウザでWeb版をご利用ください。
はい、可能です。ただし、同時に大量のメールを送信すると、一部のメールが遅延する可能性があります。重要なメールは少し時間をずらして設定することをお勧めします。また、サーバーの処理能力や組織のメール送信ポリシーによって制限がある場合があります。
いいえ、送信予約を使用したことが相手に表示されることはありません。受信者には通常のメールと同様に、実際に送信された日時のみが表示されます。メールのヘッダーにも送信予約の痕跡は残りません。
デスクトップ版の制限:
- Exchange Server環境以外では、予約送信時にOutlookが起動している必要があります
- パソコンがシャットダウン・スリープ状態では送信されません
- ネットワーク接続が必要です
Web版の制限:
- インターネット接続が必須です
- 組織の管理者設定により機能が制限される場合があります
共通の制限:
- 送信時刻を過ぎた後は取り消しできません
- 大きな添付ファイルがある場合、送信に時間がかかることがあります
- モバイルアプリでは利用できません
まとめ
Outlook の送信予約機能は、メールコミュニケーションをより効率的かつプロフェッショナルにするための強力なツールです。2024 年以降のアップデートにより、機能がさらに洗練され、より使いやすくなりました。
活用のポイント
適切なタイミングでのメール送信により、受信者への配慮とあなたの生産性向上の両方を実現できます。機能を理解して積極的に活用していきましょう。
重要なポイント:
- 環境に応じた使い分け:デスクトップ版と Web 版の特性を理解し、状況に応じて使い分ける
- 相手への配慮:相手の業務時間やタイムゾーンを考慮した送信時刻の設定
- 事前確認の徹底:送信前の内容確認と送信状況の定期的なチェック
- トラブル対応の準備:緊急時の取り消し方法や代替手段の把握
- 最新機能の活用:分単位での細かい時間設定やサーバー処理の恩恵を受ける
この機能を活用することで、より良いメールコミュニケーションを実現し、仕事の効率化を図ることができるでしょう。特に、Web 版の送信予約機能は端末の電源状態に依存しないため、確実性を重視する場合に有効です。
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