PDFをExcelに変換する方法【無料・安全・高精度まとめ】

Excel(Microsoft 365/2021以降)のPDF取り込み、Adobe Acrobat、Googleドライブ(OCR)、コピペ整形まで。用途別の最適解と注意点をわかりやすく解説。

💡

この記事の要点

用途別のベストプラクティスをまとめました。最優先はExcelの「PDFから取り込み」(Microsoft 365/2021以降)。オンライン変換は手軽ですが機密データは避けましょう。スキャンPDFはOCR(文字認識)が必須です。

まず結論:用途別のおすすめ

  • 表の再現性と安全性を両立したい → Excel「データの取得」>「ファイルから」>「PDFから」(Power Query)
  • インストール不要で手早く → Adobe Acrobat オンライン、iLovePDF/Smallpdf などのオンライン変換
  • スキャン画像のPDF(紙を撮ったもの) → Googleドライブ(Googleドキュメント)でOCR → スプレッドシート/Excelへ
  • 1ページ程度のシンプルな表 → PDFビューアからコピー → Excelで「区切り位置」で列分割

機密情報が含まれるPDFは、クラウドにアップロードするオンライン変換を避け、PC内で完結する方法(Excelの取り込みやローカルアプリ)を選びましょう。

方法1:Excelの「PDFから取り込み」(おすすめ)

Microsoft 365/Excel 2021 以降なら、Power QueryでPDFから表を直接取り込めます。精度・再利用性・安全性のバランスがもっとも良い方法です。

1

Excelを開く

Excelの「データ」タブを選びます。

2

PDFから取り込み

「データの取得」→「ファイルから」→「PDFから」をクリックし、対象PDFを選択します。

3

テーブルを選ぶ

ナビゲーターに検出されたテーブル一覧が出ます。プレビューで確認し、取り込みたいテーブルを選択します。

4

読み込み or 変換

そのまま「読み込み」するか、「データの変換」でPower Queryエディターを開いて列名、型、不要列の削除など整形してから読み込みます。

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うまく検出されないとき

ページ(Page-○)を選んでから「テーブルの抽出」を使うと安定する場合があります。スキャンPDFはOCR済みか要確認です。

方法2:Adobe Acrobat(オンライン/デスクトップ)

  • オンライン:PDFをアップロード → 「Excelに変換」 → .xlsx をダウンロード。
  • デスクトップ版:[書き出し]→「スプレッドシート」→「Microsoft Excel ブック」。必要に応じてOCRを有効化。
🚨

注意

オンライン変換は手軽ですが、機密ファイルのアップロードは避けましょう。スキャンPDFのOCRは有料機能になる場合があります。

方法3:Googleドライブ + Googleドキュメント(OCR)

スキャン画像のPDFでも無料で文字を起こせます。表の体裁は崩れやすいので、文字データの抽出が主目的のときに有効です。

1

PDFをドライブにアップロード

Googleドライブで「+新規」→「ファイルのアップロード」。

2

Googleドキュメントで開く

ドライブ上のPDFを右クリック →「アプリで開く」→「Googleドキュメント」。OCRでテキスト化されます。

3

スプレッドシート/Excelへ

変換された表部分をコピーして、スプレッドシートに貼り付け。体裁を整えたら「ダウンロード」→「Microsoft Excel(.xlsx)」。

方法4:PDFビューアからコピペ + Excelの「区切り位置」

テキストベースのシンプルな表なら、PDF(Acrobat Reader/ブラウザ)で表をドラッグ選択→コピー→Excelに貼り付け。列が揃わない場合は、Excelの「データ」→「区切り位置」でタブ/スペース区切りに分割して整形します。

よくあるトラブルと対処

文字化け・日本語が崩れる
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スキャンPDFはOCR精度に依存。GoogleドライブやAcrobatのOCRを使用。フォント依存の記号は崩れることがあるため、変換後に置換で修正します。
先頭の0が消える/日付に化ける
💡
貼り付け前に列の表示形式を「テキスト」に設定。既に崩れた場合はプレフィックスに「'」を付けるか、書式をテキストにして再貼り付け。
表が検出されない/列がずれる
💡
Excelのナビゲーターでページを選び「テーブルの抽出」を試す。複雑なセル結合は事前にPDF側で簡略化できれば精度が上がります。
機密ファイルを安全に変換したい
💡
PC内で完結するExcelの取り込みやデスクトップアプリを利用。オンライン変換のアップロードは避ける。

仕上げのチェックリスト

  • 行数・列数、合計/平均などの再計算結果
  • 桁落ち(郵便番号、商品コードなどの先頭0)、意図しない日付/時間変換
  • 文字コード依存の記号(ハイフン/長音/マイナス)の置換
  • 桁区切り(,)/小数点の扱いと表示形式
📝

Note

社内申請書などPDFの編集・結合・分割が必要な場合は、当サイトの簡易PDFツールも活用してください: PDFエディター

まとめ

まずはExcelの「PDFから取り込み」を試し、難しい/スキャンPDFはOCR併用、手早くならオンライン変換、軽量な表はコピペ整形——という順で選ぶと失敗しにくいです。機密ファイルはオフライン処理を徹底しつつ、変換後は書式と値のチェックをお忘れなく。

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